フォトコンテスト 2019 審査結果発表

講評:坂本広志氏

雪のラリーは良くも悪くも天候次第、関係者は空と天気予報を睨みながらやきもきしたのではないでしょうか? 今回は、撮影できる場所が少なく狙いの選択肢が乏しくなり、同じような絵面の作品が多いのではと覚悟をしていました。

いつも思う事は、モントレーのフォトコンを含めてこのコーナーに応募してくる作品の技術的レベルの高さです。これは、昔PDで担当していたHOT PHOTOコーナーや、ご指導させていただいた写真サークルでの作品などと比べても良い作品が数多くあります。

作品作りには「何をどう撮る」という考え方、「表現するためのアウトライン」、そして「具体化するためのテクニック」が伴って初めて作品として生まれ、これらのどこがおろそかになってもいい作品にはなりません。今回の評価ポイントは自分の狙いが的確に表現されていたか、そのための立ち位置選びやフレーミング、画面を上手く整理し、雪のラリーらしさが織り込まれたものを評価しました。

具体的には、クルマが小さ過ぎたり、巻き上げた雪を意識するあまりクルマの位置が悪かったり、背景に不要なものが入ったためにうるさい画面になってしまったもの、極端にトリミングしたものを割引しました。

そんな中から最初に選択した作品は、次の14名になりました。

(順不同・敬称略)

ラリーの写真全般に言えるのですが、どの様な場所をどの様に走っているのかは表現したいものです。そのためにクルマをアップにし過ぎるのは賛成できません。また、せっかく巻き上がった雪煙を中途半端に切ってしまうと消化不良を感じてしまいます。少し車の位置を下げるだけでも巻き上がった雪が役割を発揮してくれるはずです。

雪道を走っている引いた絵は説明的で美しく、雑誌のページ構成や組み写真には欠かせないものですが、天候などを含めて良い条件が揃わないとなりません。

私は雪のラリーの撮影をする時は、ベタッと平面的になってしまう順光ではほとんど撮りません。むしろ逆光かサイドからの光線を優先します。巻き上がった雪にハイライトが入って立体感が出てくるからです。雪がレフ版になって、影がつぶれてしまうという事もありません。勿論天気が悪ければ別の狙い方をしますが……。

大賞

そんな中で今回大賞に選んだのが金子英史さんの作品です。「大量にたかれるストロボが綺麗で裏打ちされた吹き上がる雪が綺麗」と言うように競技会場を見て、感じたものが的確に表現されています。巻き上げた雪に入ったバックからのストロボ光も偶然でしょうが、この様な可能性を期した狙いも実力の内です。

大賞 金子英史さん

優秀賞

優秀賞に大草和己さん。撮影意図は「ギャラステ名物ともいえる新井選手が上げる雪煙のすさまじさを捉えました。」アクセルを踏み続け、前へ前へという加速感も出ており、動きが十分に感じる事の出来るシンプルな良い作品です。

優秀賞 大草和己さん

もう一人の優秀賞は中島大吾さん。
「滑りやすい路面でタイムを削ろうとするドライバーと、それに応え前進するマシンの力強さを表現出来たらなと思い、雪の壁に接触して雪が舞上がっている瞬間を撮影しました」

狙い通りの力強さ、迫力を十分に感じます。舞上がった雪の高さも再現できていればもっと良かったのですが……。

優秀賞 中島大吾さん

この他、みかんねこさん、熊谷泰三さんの作品も最後の最後まで悩まされました。

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